荀子·BC313頃–BC238頃·古代中国
「人の性は悪、その善なる者は偽なり」
この言葉の背景
戦国末の儒者荀子が『荀子』性悪篇で孟子の性善説に真っ向から対した命題である。ここでの「偽」は虚偽ではなく「人為(じんい)」、すなわち礼と教育による作為を指す。人は放っておけば欲に流れる ― だからこそ聖王が定めた礼を学び、身を矯めることで善くなれる、と荀子は説いた。弟子に李斯・韓非を出し、のちの法家にも回路を開いたこの現実主義の系譜は、教育と制度の必要性を根拠づける東アジアの政治思想の柱となる。
出典と確認メモ
7件- 最期伝承として記録伝承
伝承: BC238年、春申君が政変で暗殺されると、荀子は蘭陵令の職を離れ(『史記』は「廃」と記す)、蘭陵に家を定めてほどなく没したと伝わる(没年は BC238 年以後とするにとどめ、前230年頃まで諸説ある)...
一次資料を開く「春申君死而荀卿廃、因家蘭陵」(春申君死し荀卿廃せられ、因りて蘭陵に家す) — 『史記』孟子荀卿列伝の本文。philoglyph 文「『史記』は「廃」と記す」の...
- 解釈原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 戦国末期 (前 3 世紀) の儒者荀子 (荀況、c. BC 313 - c. BC 238) が『荀子』性悪篇で孟子の性善説に対した命題: 「人之性悪、其善者偽也」(人の性は悪、善は人為である)。ここ...
一次資料を開くctext.org 荀子・性悪篇 canonical 古典中国語原文。冒頭句 verbatim: '人之性惡、其善者僞也。今人之性、生而有好利焉、順是、故爭奪生...
- 文脈二次資料で確認済み要旨訳
要旨訳: 紀元前3世紀の戦国末期、七雄は合従連衡と兼併戦争を繰り返し、趙は秦の圧迫を受けながら衰退へ向かっていた。斉の都臨淄に置かれた稷下学宮は諸子百家を厚遇する国際学問センターで、儒・道・名・墨・法の論争が日...
- 最期伝承として記録伝承
伝承: BC238年(春申君暗殺)以後、楚の蘭陵で没したと伝わる(没年は諸説あり)。弟子の李斯は秦の丞相として統一政治に関わり、韓非は前233年に秦で獄死するが、その理論を通じて師の思想は法家の道具立てへ流れ...
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 人の性は悪、その善なる者は偽なり。
一次資料を開くctext.org 荀子性悪篇 開頭: 「人之性惡,其善者偽也。」exact text 確認 (WebFetch 2026-05-04)
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 人の性は悪、その善なる者は偽なり
一次資料を開くctext.org 荀子性悪篇 開頭 (第 1 段冒頭): 「人之性惡,其善者偽也。」exact text 確認 (WebFetch 2026-05-04)。性...
- 引用原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 学は以て已(や)むべからず。青は之を藍より取りて藍よりも青く、氷は水之を為して水よりも寒し
一次資料を開くctext.org 荀子勧学篇 開頭 (section 1): 「學不可以已。青、取之於藍,而青於藍;冰、水為之,而寒於水。」exact text 確認 (We...