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夏目漱石·1867–1916·日本

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい

『草枕』冒頭(明治39年、1906)

この言葉の背景

明治39年9月、雑誌『新小説』に一挙掲載された『草枕』の書き出し。熊本第五高等学校教師時代に歩いた小天温泉を下敷きに、山路を登る画工の独白として物語が始まる。理知・情愛・意地 ― どれを立てても他者とのあいだに摩擦が生じる人の世を並べ置いたうえで、詩が生まれ画が生まれる、と続く。のちに『三四郎』以降の近代小説へ向かう前、漱石が「非人情」の美学を試みた実験作の呼吸を決定づける、四拍子の散文詩的な出だしである。

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  • 文脈原典で確認済み原典確認済み

    原典確認済み: 大正3年11月、学習院輔仁会に招かれた漱石47歳の講演。ロンドン留学期に陥った神経衰弱と、帰国後に見出した「自己本位」の方針を、未来の官吏となる学生たちの前で平語に開いた。自分が自分であることを許すの...

    一次資料を開く青空文庫図書カード No.772。底本『ちくま日本文学全集 夏目漱石』(筑摩書房 1992 / 1998 校訂)。講演日: 大正 3 年 (1914) 11 月...

  • 引用二次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: 私の個人主義というものは、自分が自分で、他人が他人という個人主義なのです

    一次資料を開く学習院輔仁会講演 (大正 3 年 11 月 25 日) 全文。philoglyph 引用 '自分が自分で、他人が他人という個人主義' の verbatim 一致...

  • 引用原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい

    一次資料を開く『草枕』冒頭。原文: 「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」WebFetch...

  • 出典原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: soseki.mdx pullsource '「私の個人主義」(学習院輔仁会講演、大正3年11月)' は夏目漱石が大正3年 (1914年) 11月25日に学習院輔仁会で行なった講演として正確。青空文庫...

    一次資料を開く青空文庫図書カード No.772。底本『ちくま日本文学全集 夏目漱石』(筑摩書房、1992年初版/1998年校訂)。講演日: 大正3年11月25日 (1914)...

夏目漱石の別の一句