チェ・ゲバラ·1928–1967·アルゼンチン/キューバ
「危険を冒すことのない革命家は、革命家の名に値しない」
この言葉の背景
キューバ革命の勝利(1959年1月)直後、ゲバラが自らの山岳戦の経験を手引書にまとめた『ゲリラ戦争』冒頭章の一文。医師として南米を旅した青年が、シエラ・マエストラでの二年間を経て理論家として書き下ろしたものであり、訓練も物資も欠いた少数の部隊が政権を倒し得ると主張する危うい断言である。引用は英雄譚としてではなく、この書が後のボリビア行きとその死へ連なる自己言及でもあったことを踏まえて読まれるべき句として置かれている。