アンセルムス·1033–1109·中世ヨーロッパ(イタリア/英)
「神とは、それよりも偉大なものを考えることのできないものである(id quo maius cogitari non potest)」
この言葉の背景
『プロスロギオン』第一章の「知解を求める信仰」の祈りに続く、第二章の存在論的論証の核となる定義。ノルマンディ・ベック修道院長アンセルムスは、神を「それより大きいものを考えられない何か」と置き、この概念が実在せずに思考のうちだけにあるとすれば、実在する場合よりも小さいものとなって矛盾に陥る、と論じた。後にカントが「存在は述語ではない」と批判するまで、およそ七百年にわたって西洋神学・哲学の論証モデルの中核となる一句である。
出典と確認メモ
6件- 文脈二次資料で確認済み研究上論争あり
研究上論争あり: ノルマンディのベック修道院長だった40代半ばのアンセルムスが、食事も眠りも忘れた夜々の果てに、たった一つの論証で神の存在を導く方法を授かったと自ら記す『プロスロギオン』冒頭の祈り。信じることは思考を手...
- 引用一次資料で確認済み原典確認済み
原典確認済み: 我は信ぜんがために知解せんと欲するのではなく、知解せんがために信ずるのだ
一次資料を開くProslogion, cap. 1 (= Proemium 末尾): 'Neque enim quaero intelligere ut credam, se...
- 引用原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 神とは、それよりも偉大なものを考えることのできないものである(id quo maius cogitari non potest)
一次資料を開くProslogion Caput II verbatim Latin: 'aliquid quo nihil maius cogitari possit' (A...
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 我々が信じる神、それより偉大なものが考えられないような何ものか(id quo nihil maius cogitari possit)、それは存在すると、我々は信ずる。
一次資料を開くProslogion Caput II 'Quod vere sit Deus' verbatim Latin: 'Et quidem credimus te ...
- 出典原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: anselm.mdx pullsource '『プロスロギオン』第1章' の書誌は Anselmus Cantuariensis 'Proslogion' Caput II 'Quod vere si...
一次資料を開くThe Latin Library は canonical Latin texts 集積、Schmitt edition ベース。Anselm Proslogi...
- 出典原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: anselm-1.source 表記『『プロスロギオン』第1章(1077-78年頃)』は完全に正確。Proslogion 執筆年 1077-1078年 (ベック修道院期) は学術 consensus ...