吉野源三郎·1899–1981·日本
「コペル君、君はいったい、どんな人になるつもりなんだろう。」
この言葉の背景
1937 年に新潮社「日本少国民文庫」最終巻として刊行された児童書の表題に直結する一句。「叔父さんのノート」末尾で叔父がコペル君に向けて書く呼びかけだが、物語内の声を通して本文は読み手にも届くように組まれている。日中戦争が始まった年の児童書のなかに、英雄観の相対化と読み手への二人称を組み込んだ吉野の編集姿勢の起点として読める。
吉野源三郎·1899–1981·日本
「コペル君、君はいったい、どんな人になるつもりなんだろう。」
1937 年に新潮社「日本少国民文庫」最終巻として刊行された児童書の表題に直結する一句。「叔父さんのノート」末尾で叔父がコペル君に向けて書く呼びかけだが、物語内の声を通して本文は読み手にも届くように組まれている。日中戦争が始まった年の児童書のなかに、英雄観の相対化と読み手への二人称を組み込んだ吉野の編集姿勢の起点として読める。