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谷崎潤一郎·1886–1965·日本

蒔絵は暗がりで見てこそ、その本当の味が分かる ― 昼の光の下では、かえってその深みが浅ましく見える

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』(『経済往来』昭和8-9年連載、1933-34)の趣旨

この言葉の背景

昭和8-9年『経済往来』連載の随筆『陰翳礼讃』のなかの蒔絵を論じる節の意訳である。蒔絵や金屏風、漆器は、電燈の直接光ではなく蠟燭や行燈の揺れる闇のなかで眺めるように作られている ― 明るさを増すほど装飾の豪華さが空回りする、という観察である。谷崎は西洋の明るい応接間と日本の薄暗い座敷を比べながら、失われつつある見方を批判ではなく惜別の調子で書き留めた。のちの日本美学論の基本語彙「陰翳」を一般にもたらした書の核心の一段。

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  • 解釈一次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: 昭和8-9年『経済往来』連載の随筆『陰翳礼讃』の核にある一文。電燈と硝子戸が家屋の隅の闇を削っていく昭和初期、谷崎はなお残る座敷の暗がり、床の間の金屏風、漆器の底に差す微光を言葉で救い出そうとした。美...

    一次資料を開く『陰翳礼讃』全文。第 4 節中盤に「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。夜光の珠も暗中に置けば光彩を放つが、白日の下...

  • 思想原典で確認済み要旨訳

    要旨訳: 昭和8-9年『経済往来』連載の随筆『陰翳礼讃』のなかの蒔絵を論じる節の意訳である。蒔絵や金屏風、漆器は、電燈の直接光ではなく蠟燭や行燈の揺れる闇のなかで眺めるように作られている ― 明るさを増すほど装...

  • 抜粋二次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: tanizaki.mdx frontmatter pullquote 「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にある」 は谷崎潤一郎『陰翳礼讃』(『経済往来』1933年12月...

    一次資料を開く青空文庫 No.56642『陰翳礼讃』全文 (底本: 中公文庫『陰翳礼讃』)。philoglyph pullquote の逐語表現「美は物体にあるのではなく、物...

  • 抜粋二次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: tanizaki.mdx PullQuote MDX component 「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にある。」 は frontmatter pullquote ...

    一次資料を開く青空文庫『陰翳礼讃』全文。philoglyph PullQuote MDX 「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にある。」逐語は本...

  • 出典原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: tanizaki.mdx pullsource 「『陰翳礼讃』(昭和8-9年、『経済往来』連載)」 は谷崎潤一郎の評論随筆 『陰翳礼讃』 の初出書誌として正確である。雑誌『経済往来』 (日本評論社) ...

    一次資料を開く青空文庫の作品記録。底本: 中公文庫『陰翳礼讃』。初出: 経済往来 1933 年 12 月号 + 1934 年 1 月号 (昭和 8-9 年)。pullsour...

  • 要旨訳原典で確認済み要旨訳

    要旨訳: 蒔絵は暗がりで見てこそ、その本当の味が分かる ― 昼の光の下では、かえってその深みが浅ましく見える

    一次資料を開く青空文庫『陰翳礼讃』。漆器・蒔絵段落 (中盤)。原文: 「金蒔絵は明るい所で一度にぱっとその全体を見るものではなく、暗い所でいろ/\の部分がとき/″\少しずつ底...

谷崎潤一郎の別の一句