清少納言·966頃–1025頃·日本(平安)
「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし」
この言葉の背景
『枕草子』巻頭「四季をりふし」第一段の、冬を叙する最終節である。早朝(つとめて)、雪の朝は言うまでもなく、霜の白い朝も、或いはそれほどでない日の寒さのなかにも、女房たちが火桶に炭を起こし、廊下を足早に運ぶ ― その動きがこの寒い時間にしっくり似合う、と清少納言は結ぶ。景物そのものよりも、人の所作と時刻の組み合わせのうちに季節の核を見る姿勢が、平安中期の宮廷生活の一瞬の写生として、一千年後にも生きた目のまま届く。
出典と確認メモ
6件- 思想二次資料で確認済み要旨訳
要旨訳: seishonagon.mdx Chapter 8 残した思想の輪郭の六項目要旨 (をかし美学 / 随筆形式 / 列挙の方法 / 漢籍の女房的使用 = 香炉峰の雪 / 定子への忠 / 紫式部による批評...
- 著作二次資料で確認済み研究上論争あり
研究上論争あり: 平安中期、一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言が、晩年にまとめた随筆集『枕草子』の巻頭に置かれた四季の書き出し。成立事情には諸説あり、執筆開始や最終的な編輯の時期は幅をもって考えられている。ただ一つ確か...
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
一次資料を開く三巻本系底本に基づく枕草子第一段冒頭、philoglyph PullQuote コンポーネント render テキストと完全一致
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
一次資料を開く枕草子 第一段 三巻本系底本。冒頭「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」を canonical tex...
- 出典二次資料で確認済み要旨訳
要旨訳: 『枕草子』第一段(平安中期、成立年は諸説あるが長保2〜寛弘初頭、1000〜1005年頃か)。philograph mdx pullsource (frontmatter) は『枕草子』の成立年代を学術...
一次資料を開くジャパンナレッジ (小学館系学術 DB) 公開の『枕草子』第一段解説。新編日本古典文学全集『枕草子』(松尾聰・永井和子校注訳、小学館 1997) を底本とする学...
- 引用原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし
一次資料を開く枕草子第一段冬の段「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし」...