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紫式部·973頃–1019頃·日本(平安)

いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり

『源氏物語』桐壺巻・冒頭(寛弘年間、1000年代前半の成立)

この言葉の背景

『源氏物語』全五十四帖の冒頭、桐壺の更衣の登場を告げる一文である。「いづれの御時にか」と年号を曖昧にすることで、物語を史実の外の時間に置き、これからの長い叙述の場を開く。この一行の選択に、紫式部の作者としての判断が最も露わに現れている ― 真実らしさを保ちつつ特定の帝を名指さず、貴族社会の普遍的な構造として物語を立ち上げる手さばきは、のちの物語文学の書き出しの模範となった。

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  • 文脈二次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: 長保から寛弘年間、中宮彰子に仕えた紫式部が綴った『源氏物語』帚木巻、雨夜の品定めをめぐる語りのなかの一節。ありふれた出来事のなかに、言い尽くしようもなくあはれを催すものがあり、それでもなお人はそうした...

    一次資料を開く源氏物語 帚木 (第二帖) の本文。雨夜の品定めの場面 (光源氏・頭中将・左馬頭・藤式部丞による女性論) と、'世にありぬべき事の中に...' の一節を含む後半...

  • 出典原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: murasaki.mdx pullsource '『源氏物語』帚木巻(雨夜の品定めの前後、長保〜寛弘年間、1000-1008頃に成立)' の書誌 attribution は概ね正確 — 『源氏物語』全...

    一次資料を開く源氏物語 第2帖 帚木巻、雨夜の品定めの段の存在は学術 consensus で確定。philoglyph pullsource の '帚木巻(雨夜の品定めの前後...

  • 引用原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり

    一次資料を開く桐壺巻 第1章第1段 (01-01)。原文: 'いづれの御時にか 女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが すぐれて時めきたまふ ...

紫式部の別の一句