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紫式部·973頃–1019頃·日本(平安)

世にありぬべき事の中に、心に残り、言ふかひなく物あはれなるものから、などなほさる所にもなりにけむ。

『源氏物語』帚木巻(雨夜の品定めの前後、長保〜寛弘年間、1000-1008頃に成立)

この言葉の背景

長保から寛弘年間、中宮彰子に仕えた紫式部が綴った『源氏物語』帚木巻、雨夜の品定めをめぐる語りのなかの一節。ありふれた出来事のなかに、言い尽くしようもなくあはれを催すものがあり、それでもなお人はそうした場所へ身を寄せてしまう ― 恋や別れの愚かしさを断じず、そこへ吸い寄せられる心の動きをそのまま肯定する言い回しである。あはれを理屈で解剖せず、通り過ぎるものへの慎ましい共感として置いた、物語作者の倫理が滲む。

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  • 文脈二次資料で確認済み要旨訳

    要旨訳: 長保から寛弘年間、中宮彰子に仕えた紫式部が綴った『源氏物語』帚木巻、雨夜の品定めをめぐる語りのなかの一節。ありふれた出来事のなかに、言い尽くしようもなくあはれを催すものがあり、それでもなお人はそうした...

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  • 出典原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: murasaki.mdx pullsource '『源氏物語』帚木巻(雨夜の品定めの前後、長保〜寛弘年間、1000-1008頃に成立)' の書誌 attribution は概ね正確 — 『源氏物語』全...

    一次資料を開く源氏物語 第2帖 帚木巻、雨夜の品定めの段の存在は学術 consensus で確定。philoglyph pullsource の '帚木巻(雨夜の品定めの前後...

  • 引用原典で確認済み定本確認済み

    定本確認済み: いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり

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紫式部の別の一句