魯迅·1881–1936·中国(清末〜民国)
「絶望の中に希望があり、希望の中に絶望がある──道なき道を歩く者だけが道を作る」
この言葉の背景
1921年、北京で書かれ『新青年』に発表された短編「故郷」の結び。辛亥革命後も改まらぬ国民の困窮と鈍重さを目にした魯迅は、最後に「希望とはもともと有るとも言えず、無いとも言えぬ。地上の道のように、歩く人が多くなればそれが道になる」と置いた。本文で言い換えれば、絶望を振り払う希望でも、希望に酔う楽観でもない ― 道なきまま歩き出す者の足跡の数だけが、次の世代の道になるという、冷えた手触りの励ましである。