董仲舒·BC179?–BC104?·古代中国
「天、常に佑(たす)けんとし、帝、常に承(う)けんとす。天と人と、一なり」
この言葉の背景
前漢の武帝に「賢良対策」として進言し、儒学の国家的地位の強化に大きく寄与した董仲舒が、陰陽五行と『春秋』の公羊学を編み合わせて書いた『春秋繁露』の一節。日食や旱魃は天が帝に送る譴告であり、帝の徳と天意は連動するという天人相関の論理は、後代の皇帝支配を理論的に支える有力な枠組みとなっていく。儒学を倫理論から宇宙論と統治論へ広げた、転換点の一つに位置する思想の骨格がここにある。