マルクス・アウレリウス·121–180·古代ローマ
「人は田舎へ、海辺へ、山へと退く場を探す。しかし、いつでも自分自身のうちへ退くことができるのに、これほど卑俗な望みはない」
この言葉の背景
『自省録』第四巻3節、ドナウ辺境での陣中で書かれたとされる段の一つ。皇帝として公務から逃れる場所を持たなかった男が、避難所を外の景色に求めるのではなく、自分の内側に静けさの場を築くよう自らに諭した言葉である。ストア派の「内的砦」の着想を、風景への憧れに引きずられがちな自分の弱さとセットで書きつけている。観光のすすめではなく、どこへ行っても持ち歩ける退避の作法としての内省。
出典と確認メモ
7件- 文脈二次資料で確認済み要旨訳
要旨訳: マルクスの治世下、リヨンやスミュルナでキリスト教徒の殉教が記録されている(177年、リヨン殉教事件)。ストア派の理性主義を信奉する哲人皇帝がキリスト教徒に寛容でなかったことは、後世に繰り返し論じられた...
- 文脈二次資料で確認済み要旨訳
要旨訳: 『自省録 (Τὰ εἰς ἑαυτόν / Meditations)』第二巻冒頭の文脈解説。マルコマンニ戦役 (Marcomannic Wars, 166-180 CE) の陣中 (第二巻冒頭は Ca...
- 文脈原典で確認済み要旨訳
要旨訳: aurelius-1.context: 『自省録』第二巻冒頭。マルコマンニ戦役の陣中で書き継がれたとされるギリシア語の覚え書きで、疫病と長い戦いが重なる統治の只中にあった皇帝が、毎朝自分に向けて書きつ...
- 文脈原典で確認済み原典確認済み
原典確認済み: 『自省録』第二巻冒頭。マルコマンニ戦役の陣中で書き継がれたとされるギリシア語の覚え書きで、疫病と長い戦いが重なる統治の只中にあった皇帝が、毎朝自分に向けて書きつけた。不愉快な相手と会う覚悟を前もって整...
一次資料を開くGeorge Long 1862 英訳。Book 2.1: 'Begin the morning by saying to thyself, I shall m...
- 引用一次資料で確認済み原典確認済み
原典確認済み: 一日の始まりに自分に言え、今日は出しゃばり・恩知らず・傲慢・不誠実な者に出会うだろう、と
一次資料を開くBook II, §1: 'ἕωθεν προλέγειν ἑαυτῷ· συντεύξομαι περιέργῳ, ἀχαρίστῳ, ὑβριστῇ, δο...
- 引用原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: 人は田舎へ、海辺へ、山へと退く場を探す。しかし、いつでも自分自身のうちへ退くことができるのに、これほど卑俗な望みはない
一次資料を開くMeditations Book IV §3。'Men seek retreats for themselves, houses in the country,...
- 抜粋原典で確認済み定本確認済み
定本確認済み: aurelius.mdx pullsource '『自省録』第2巻1節' は Marcus Aurelius Meditations (τὰ εἰς ἑαυτόν) Book II §1 を指す。pu...
一次資料を開くMeditations Book II §1 冒頭。'Begin the morning by saying to thyself, I shall meet ...