書物 · WORK
『草枕』くさまくら
非人情の山行きの記
明治三十九年(一九〇六年)九月、雑誌『新小説』に発表された中編で、漱石が「俳句的小説」「非人情の小説」と呼んだ実験作である。熊本郊外の温泉宿に滞在した画家の眼が、那美という出戻りの女と山里の風物を絵画と俳句の素材として眺め、近代の情緒劇から距離を置く美学を提示した。
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非人情の山行きの記
明治三十九年(一九〇六年)九月、雑誌『新小説』に発表された中編で、漱石が「俳句的小説」「非人情の小説」と呼んだ実験作である。熊本郊外の温泉宿に滞在した画家の眼が、那美という出戻りの女と山里の風物を絵画と俳句の素材として眺め、近代の情緒劇から距離を置く美学を提示した。